初めての出産の場合、分からないことも多く不安ですよね。陣痛は、もうすぐ赤ちゃんが生まれてくるサイン。今回は、そんな陣痛が起きたらどうすればいいのかご説明します。
●そもそも陣痛って?
陣痛と聞くと、「痛くて怖いもの」というイメージがある方は多いのではないでしょうか。特に、初めて出産を経験するお母さんは今までに体験したことが無いものなので不安になってしまうかもしれません。
そもそも、陣痛とはどのようなものなのでしょうか?
陣痛とは、赤ちゃんを子宮から押し出すために子宮が収縮する際の痛みのことを言います。つまり、そろそろ赤ちゃんが外に出てくるためのお知らせとも言えます。
陣痛には、「前駆陣痛」と「本格的な陣痛(有効陣痛)」の2種類があります。前駆陣痛とは、不規則な陣痛であり、本格的な陣痛が来る前の予行演習のようなもので、長い人は1週間程続く場合もあります。それが、規則的な間隔で陣痛が起き、かつ陣痛の間隔が短くなれば、本格的な陣痛の始まりです。陣痛の間隔が短くなればなるほど痛みも強くなっていきますが、もうすぐで赤ちゃんと対面することができます。
●陣痛がきたらどうすればいいの?
陣痛かな?と思える痛みがあっても、パニックにならずにまずは落ち着きましょう。最初のうちは陣痛の間隔も長く、痛みもあまり強くない場合が多いため、お産のための最後の準備をしっかりと行うようにしましょう。
では、最後の準備として何を行えばいいのでしょうか。
陣痛の間隔をメモする
陣痛が来たと思ったら、その間隔や持続時間をメモするようにしましょう。最初のうちは不規則だった陣痛が段々と規則的になり、間隔も短くなっていきます。
初めての出産の場合は、間隔が10分以内になったら病院に連絡をいれるようにしましょう。
陣痛の間隔が10分以内になってから子宮口が全開大になるまでの期間を分娩第一期と言います。この部分が出産における時間の大半を占め、初めての出産の場合は平均で10~12時間かかり、体力が必要となるのでしっかりと準備をして臨む必要があります。
病院でも陣痛が始まった時間などを聞かれることがあるため、そのような時のためにもメモをしておくと役に立ちます。
家族に連絡をいれる
家に家族がいる場合は必要はありませんが、もし一人でいる時に陣痛がきたらすぐに連絡がとれるように事前に連絡方法を確認しておくと安心ですね。
荷物の確認と戸締りをしっかりと
陣痛の間隔が短く、規則的になったらそのまま入院をすることがほとんどなので、入院するために必要なものがそろっているかを確認するようにしましょう。
また、家を何日か留守にすると思うので、戸締りや火元の確認を忘れずに。
病院に移動する際はいつ容体が急変するか分からないため、極力家族の送迎や陣痛タクシーなどを利用するようにしましょう。
食べられる時に食事をとる
出産には体力が必要となるため、おにぎりやサンドイッチなど、食べやすいものを食べられる時に食べておくようにしましょう。
シャワーをすませておく
まだ破水をしていないうちは、シャワーも浴びることができます。出産後はすぐには入浴などをすることができないため、早めにシャワーを浴びて身体を清潔に保つようにしましょう。お化粧をしている場合は、この時に忘れずに落とすようにしましょう。
アクセサリーやコンタクトを外す
出産の際、順調な経過をしている場合でも緊急手術になってしまう方は少なからずいます。手術の時に電気メスを使用する場合があり、そのような時にアクセサリーなどをつけていると火傷をしてしまう可能性があります。また、むくみで指輪などが外れなくなってしまうこともあるため、アクセサリーなどは必ずあらかじめ外しておくようにしましょう。
寝られる時に寝ておく
陣痛がきても、痛みがずっと続いているわけではなく、“間欠”と呼ばれる落ち着いている期間があります。前にも書いたように出産は体力が必要であり、その疲労感も想像を超えるものです。そのため、間欠の時に寝られるようなら寝ておくようにしましょう。
●まとめ
お産の時、陣痛は怖くて不安だと感じる方は多くいるかもしれません。でも、それと同時に陣痛はもうすぐ赤ちゃんと会えるサインでもあるので、落ち着いてお産に備えることができるように何をするべきかを知っておくことは大切ですね。