妊娠をすると、身体や心に様々な変化が表れてきます。お腹が大きくなることで今まで通り動くことが出来なくなったり、腰痛に悩まされたり…。そのようなストレスを少しでも緩和するためにあるのが「マタニティヨガ」です。

●マタニティヨガって?

マタニティヨガとは、ゆっくりとした動きで行う有酸素運動で、妊婦さんでもできるように身体に負担のかからないようなプログラムとなっているヨガのことを指します。

妊娠をすると様々な身体の変化や身体の辛さなどから、妊娠前と比べて運動をする習慣がなくなってしまうお母さんは多いのではないでしょうか。しかし、妊娠をしている間全く運動をしていないと体重が増えすぎてしまったり、体力が落ちていることで出産に耐えられないという危険性があります。

そこで、妊婦さんでも安心して取り組むことのできる運動の一つとしてマタニティヨガがあります。デリケートな身体に負担がかからないように激しい運動はせず、ゆっくりとしたプログラムの中でストレッチや出産に必要な呼吸法を行います。
妊婦さんに負担がかからないように、むくみや冷えの軽減などの妊娠中のマイナートラブルを緩和することを目的としています。

また、ヨガを行うことで精神的にもリラックスことができ、自律神経のバランスを調整することができるというメリットもあります。

●どこでできる?

マタニティヨガはヨガスクールやジムなどで行われている場合が多いですが、産院で教室が開かれている場合もあります。
本なども多く出版されているため、独学でマタニティヨガを行うこともできますが、呼吸法などには独特のコツなどもあるため最初のうちは教室に通う方が安心かもしれません。
ジムやスタジオ、産院に行ってヨガを行うメリットとしては、妊婦のともだちが増えたり、メディカルチェックを行ってもらいながら安心して取り組むことができるという点が挙げられます。

教室によっては、無料で体験をさせてくれるところや、働くお母さんたちのために土日に開催しているところもあるので気になる場合は問い合わせてみましょう。

●いつからできる?

教室によって差はあるものの、13週目妊娠安定期と呼ばれる15~16週目以降に始めることができるところが多いようです。
中にはつわりが長く続いたりするお母さんもいたり、つわりなどが予想以上に早く収まるお母さんがいるなど個人差があるので安定期に入ったら自分の体調を見ながら、かかりつけの医師に相談した上で始められると安心ですね。

やめる時期に関しては特に指定はなく、中には赤ちゃんが生まれるギリギリまで続けるお母さんも少なくありません。
とはいっても、妊娠中の身体は普段と違う状況にあるため、体調が悪くなったり少しでもおかしいと思ったら中断するようにしましょう。また、食前食後の2時間は避け、身体を締め付けない楽な服装で行うことも重要です。

●マタニティヨガの効果とメリット

マタニティヨガには様々な効果やメリットがあると言われています。
特に、妊娠後期となりお腹が大きくなってくると足のむくみがひどくなったり腰が痛くなったり…今まで感じていなかった不調が現れ始めます。その時期にマタニティヨガを行うことで、それらの症状が緩和されると同時に、運動不足なども改善されます。
さらに、不調に対してだけでなく、ヨガを行うことで身体の柔軟性が上がり骨盤が開きやすくなるため、お産の時に楽になることも期待できます。

マタニティヨガは激しい動きではないので、妊娠後期まで自分のペースで安心して続けることができるのもメリットの1つです。また、妊娠中は以前に比べて外に出る機会が減り、1人で不安になってしまうことも少なくありませんが、教室に通っていることでママ友もでき、悩みを相談し合ったり、出産に関する情報交換などを行うことができる点も嬉しいですよね。

●まとめ

マタニティヨガは妊娠中の運動不足解消や、出産に向けた体力づくりのために無理なくお母さんが始めることのできる有酸素運動です。
身体への嬉しい効果だけでなく心もリラックスすることができるので、自分の体調を見ながら是非マタニティヨガを初めてみてはいかがでしょうか。